観葉植物 育て方

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剪定(せんてい)の方法や適期

葉っぱ部分の剪定(せんてい)方法

オーガスタや幸福の木、開運竹などの観葉植物の剪定、カット位置

切り戻しの方法

剪定(せんてい)の方法

剪定

剪定(せんてい)を行うことにより、観葉植物が大きくなった際に、高さを調節したり、樹形を整えたりすることができます。また、茶色くなった葉などをカットし、整理してあげることで、長い間、綺麗な状態で観葉植物を維持することもできます。盆栽でも剪定は大事な作業のひとつです。一般的には、5~6月頃が適期です。北海道でしたら、暖かくなった時期 6~7月頃が良いかと思います。

剪定とは?

剪定

1)剪定は、観賞する観葉植物には欠かせない作業なのです。例えば、パキラなどの生長が早め観葉植物にも大事な作業になります。

剪定

2)一夏の成長期を過ごしたパキラは、写真のように、部分的に芽が伸びすぎています。

剪定

3)伸びすぎた芽を見つけて剪定をしてあげましょう。適切な時期は5月~7月です。

剪定

4)今回は1つの芽の部分を剪定してみましたが、このような作業により、高さや樹形を整えてあげます。

剪定後

1)剪定後は、肥料を与えて、明るい窓際や、半日陰の屋外で管理してあげましょう。

2)2週間~1ヶ月くらい経ちますと、カットした幹の脇の部分より、可愛らしい新芽が発生してくれ、樹形を整えることができ、違った樹形で再度、楽しむことができます。

ベンジャミンなどの観葉植物を丸く剪定(せんてい)により仕立てる

剪定

1)ベンジャミンなどの最初から丸く仕立てられていた観葉植物の樹形がじょじょに時間が経つにつれて、写真のようにじょじょに伸びてきますが、剪定(せんてい)をすることによって、また、丸い仕立てに戻すことができます。

剪定

2)伸びた茎の部分をカットすることで、また丸い樹形にしていき、剪定時に伸びてきた部分を残すことで、だんだんと綺麗な丸い樹形に近づけながら仕立てていきます。

剪定

3)写真のように長く伸びた茎の部分を剪定(せんてい)していきます。品種によっては節部分に成長点がある場合がありますので、できるだけ成長点を残した状態でカットしていくと良いです。カットした部分は、観葉植物の種類にもよりますが、挿し木などでふやすことができるものもありますので、ふやしたい場合などは、挿し木を行います。

詳しくは、挿し木の方法をご参考に!

葉っぱ部分の剪定

アレカヤシ

1)例えばアレカヤシなどの場合、ヤシの葉は、葉先がよく茶色になってきたりします。

2)新陳代謝で、栄養分が新芽の方にいくかわりに、もともとついていた古い葉には、その栄養分がうまくいかなくなり、じょじょに葉先が茶色になってきます。

3)茶色になった葉先をカットしてあげることにより、綺麗な状態に保つことが可能です。

アレカヤシの葉先の剪定

4)上の写真は、とあるホテルに飾られていたアレカヤシなのですが、下の写真のように葉先をカットされていました。

5)茶色になった部分をそのままにしておくよりも、葉先だけを下の写真のようにカットしておくだけでも、全体の見栄えがとってもよくなります。

→ 詳しくはこちら

オーガスタや幸福の木、開運竹などの観葉植物の剪定、カット位置

オーガスタ

上の写真は、観葉植物のオーガスタですが、一番外側の一番下側の葉が生長するにつれ、新陳代謝で黄色くなった後、そのままにしておくと茶色に変わってきますので、写真のカット箇所でカットします。

詳しくは、オーガスタの葉の入れ替わりと剪定場所をご参考に!

上の写真は、幸福の木になります。幸福の木は、下の方の葉が変色してきました場合には、写真の位置でカットするようにします。

詳しくは、ドラセナ、幸福の木や開運竹の葉のカット位置をご参考に!

上の写真は、観葉植物の開運竹ですが、同じく下側の葉が新陳代謝で黄色く(茶色に)なった後、写真のカット箇所でカットします。

詳しくは、開運竹の葉のカット位置をご参考に!

剪定後のワンポイントレッスン

観葉植物Dictionaryで温度が、0℃以上となっている、やや寒さに強い観葉植物に関しては、九州~東京までの地域では、3月の下旬頃でも大丈夫です。一般的には、5~6月頃が適期です。 シルクジャスミン、トネリコなどの枝タイプなどは、 ある程度の高さを揃えて幹自体をカットください。

シマトネリコ

当初は、先端部分が剪定されることで、見苦しくなってしまいますが、 先端部分より新芽が出てきますし、新陳代謝も活発化されます。私どもは、この日差しが強くなる前のあたたかくなった春の時期より、カットしたものは屋外に出したりします。東京の方が、霜が降りなかったり、雪等で極端に温度がもう下がりそうにない場合には、カット後に屋外に出してもよろしいかと思います。6月頃に屋外に出しますと、日差しが強くなってきていますので、葉焼けが観葉植物全体に及んでしまう場合があります。なので、寒さが落ち着いた3月中旬~下旬頃の日差しが本格的になる前の時期、0℃とか零下を下回るような極端な寒さがない場合は、屋外に出してもよろしいかと思います。3月頃に屋外に出しても、日差しが強い場合は、葉焼けになる葉っぱなどは出てしまう場合があります。

屋外に出した際、日差しが強い日に葉焼けにより、一時的に見苦しくなったりもしますが、 剪定し、肥料をたっぷり与えて、梅雨にあてていますと、 新芽がたくさん芽吹いてきます。ただし寒くなる前の秋頃には室内に取り込みます。

観葉植物や草花などの切り戻しの方法

草花など下葉が落ちたりして、株が見苦しくなった場合などに切り戻しを行います。たとえば、観葉植物でしたら、アジアンタムやポインセチアなど、その他、草花やハーブ(レモンバームetc.)などです。

切り戻しの適期

観葉植物など:おおよそ暖かくなった5月頃が適期

切り戻し

上の写真はモンステラが伸びきった時に切り戻しを行いました。その後に切り戻ししたカット跡のすぐ横から新芽が出てきています。

切り戻し

草花など:5~8月頃

切り戻し

上の写真はポインセチアの例で、写真では、ポインセチアの葉が残っていますが、葉が1枚もなくてもOKです。切り戻しは、鉢から出ている部分から、10cm位を残してカットします。2週間くらいで、新芽が出てきます。チリチリになってしまったアジアンタムなどは、株元全体を切り戻ししてください。

ポインセチア

切り戻しって何?

例えば、暖かくなってきた初夏より咲き始めた草花は、8月頃には、草丈もだいぶん大きくなって、それに伴い、じょじょに花数なども少なくなってきたり暑さで弱ってきたりしてしまいます。そうなった場合は、先端部分の枝をカット(切り戻し)して、また、元気で新鮮な葉っぱなどを、下から出してあげることにより、秋に、また、きれいなお花を咲かせてくれたり、見苦しかった株にボリュームができたりします。

切り戻しをしてみよう

咲き終わった花の枝を先端部分より、カットします。おおよそ、今年出た芽の節などがある部分まで切り戻しをしてあげましょう。そうしますと、また、カットした部分より枝分かれをしながら、新芽が出てきますのでボリューム感がでてきます。

注意点として、あまり深く切り戻しをしすぎますと、新芽が出るまで時間がかかってしまいますので、注意しましょう。

マリーゴールド

他には、どんな草花にもOKなの?

良く知られているものとして、マリーゴールドサルビアコスモスなどは、おおよそ1/3位を切り戻ししてあげますと、また、新芽がめぶいてきますと次々に、きれいなお花を咲かせてくれます。

サルビア

切り戻し後は、肥料をあげよう

切り戻ししてあげた後には、肥料をあげましょう。液体肥料などの速攻性のあるものは、効果をすぐ発揮してくれますが、固形肥料のような緩効性肥料を、切り戻しをした株元に置き肥してあげるだけでも、長い間、効力を発揮してくれます。是非、切り戻し後は、肥料を与えてあげてくださいね。