観葉植物の肥料の与え方
インデックス
目次 |
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・正しい施肥を行う |
・何故、肥料が必要なのか? |
・肥料の働きとは? |
・肥料の種類 |
・施肥のポイント |
・緩効性肥料には何があるの? |
・液体肥料(速効性肥料)とは? |
・観葉植物の液体肥料の与え方 |
・元肥とは? |
・各植物の肥料等の時期 |
肥料の与え方
葉に元気がないとき、肥料を与えると生き返ったようになることがありますよね。逆に、必要以上に与えてしまうと、大きくなりすぎて困っちゃうこともあります。きちんと肥料を与えていくことが観葉植物や植物などを元気に新鮮な状態でいつも保つことができます。観葉植物などは、元気がない時に、液体肥料やアンプルなどを土の部分に挿して与えてしまいがちになりますが、実は、逆効果でストレスを与えてしまい、元気がないのが加速してしまいます。正しい施肥の方法をご紹介です。
何故、肥料が必要なのか?
どうして水だけを与えるだけではなく、肥料分を与える必要があるのでしょうか?光合成をして、観葉植物自体は、栄養を作っていますが、自生地と違った環境で生きる植物は、自生地よりも、ご自宅のリビングルームやオフィスの環境下では、光線や湿度、温度が不足しているため、充分な栄養を作り出せないでいます。
それ以外に根から吸収する補うのが肥料です!肥料を与えれば、植物の色艶がよくなり、株もしっかりして成長がはやくなります。ハイドロカルチャーを考えてもわかるとおり、 水さえあれば枯れないで成長し続ける植物がほとんどですが、水耕栽培の場合は、特に肥料分が土壌中に含まれておりませんので、肥料分を与えないといけません。肥料を施すのは、大きくするという考え方もありますが、株を元気に育て、美しい姿にすることに目的があるんです。元気な株が見栄えがよく、病気にもなりにくい。冬の寒さにも強さを発揮してくれます。
肥料の大事な3つの要素
肥料には3つの要素があります。
N(窒素)
不足すると、葉が小さく、色も淡くなっちゃいます。茎は成長点が伸びにくくなります。「葉肥」と言われる質素分は、葉や茎の成長を助けてくれます。
P(リン酸)
不足すると、枝葉と根の数が減り、葉色が暗くなってせっかくの緑色が茶色くなってしまいます。「実肥」といわれるリン酸分は、花付きや実付きをよくします。
K(カリ)
不足すると、下葉から茶色くなって枯れ、全体に弱々しい株になります。カリ分は株を丈夫にし、耐寒力をつけるのに有効です。
このほかに、ホウ酸やマグネシウム、カルシウムなど量要素を補う肥料もありますが、 一般的によく用いられるのは、3つの要素を補うための肥料です。
肥料の種類
肥料には「有機質肥料」「無機質肥料」があります。
有機質肥料は、ナタネや動物の骨、ふんなど、生物から作られています。鉢の土中の微生物が分解したものを植物が吸収するので、効き目はゆっくり。発酵が不十分なものだと、異臭を伴うことがあります。微量要素も含みます。
無機質肥料は、いわゆる化学肥料で、用途に応じて三大要素の割合を変えたものが出回っています。形態として粒状、粉状の化成肥料と液体肥料があり、無臭なので手軽に使え、速効性ですが、緩効性のものもあります。
施肥のポイント
例えば、「緩効性肥料」を説明がある場合は、効き目がゆっくり長続きする粒状の化成肥料や有機質肥料を、鉢縁に置いたり、用土に混ぜたりして用います。「速効性肥料」と記されている場合は、液状のものか、溶かして使う粒状の肥料で、水やりは葉水の要領で与えます。肥料は使用方法を守って使うことが第一です。多く施すと肥焼けといって、浸透作用で根から水分が出てしまうなど、肥料傷害を起こすことがあります。そして、成長している時期にだけ、施すことが大切です。
緩効性肥料には何があるの?
「油かす」は菜種油のしぼりかす、「牛ふん」は半芻動物の牛のふんから作られたもの。他に「骨粉」はボイルした骨を砕いたもので、 これら天然素材の肥料は、微量要素を多く含むのが特徴。ただし、室内で使用すると異臭がすることもあるので、人工の固形肥料を用いたりしましょう。N、P、Kの三大要素の他、微量要素を加えたものもあります。
グリーンそだち
観葉植物用におすすめな置き肥(緩効性肥料)です。「室内、ベランダ、どこでも使える肥料!緩やかに効果が持続。安全性の高い、置くだけの手軽な肥料です。 においがないので室内・ベランダ・温室での使用に最適♪
芝の肥料
有機質を多く配合! 効きめが緩やかで、根傷めを防ぎます。細粒で根元に入りやすく、葉やけなどが少ないのが魅力♪
イオン交換樹脂肥料
ハイドロカルチャーの場合は、水を腐れさないようにする役割もあるイオン交換樹脂肥料もあります。イオン交換樹脂肥料は、ハイドロカルチャー用の専用肥料です。植物に必要な養分を溶出するとともに有害な植物の老廃物を吸収します。スモールタイプの観葉植物1鉢に1袋が目安です。 3ケ月間、効果が持続しますので、3ケ月を目安に与えてください。甘い野菜を作る肥料
ミネラルも配合しており、旨みをギュっとお野菜にとじこめる「 チッソ 3.1:リンサン 5.7:カリ 2.7」を配合しております。
液体肥料(速効性肥料)とは?
液体肥料は、緩効性肥料がゆるやかに効いてくるのに対して、速効性があります。早めに効果が表れてくる肥料で、水やり時に、水に溶かして(薄めて)与えます。観葉植物などをたくさん育てている場合でも水やり時にとかした溶液を与えることができますので、溶かすタイプがコスト面で有利。 N、P、Kの割合が表示されているので、効果をねらって選びたいですよね。観葉植物やいろんな種類に使えるタイプ、お花専用など種類別に存在します。
メネデールというものもあります。挿し木、株分け、植え替え、種まき、苗木、球根の植付けの後に使用すると、発根、活着が良くなります。挿し木の前にこの液を薄めた水に浸けると効果大!弱った鉢植えや盆栽、草花、庭木、観葉植物などの回復にも♪
観葉植物の液体肥料の与え方
観葉植物、4月~10月頃の暖かい時期の生長期に液体肥料を与えます。葉の艶も良くなり元気に育ちます。2週間に1回の割合で、水やり時に液体肥料を水に溶かして土の部分に与えます。1週目は、水やりのみ(水のみで肥料なし)で、2週目に、水に液体肥料を混ぜた水やり、3週目は、肥料を混ぜていない水のみでの水やり、4週目は、液体肥料を水に混ぜての水やりのような感じです。
元肥とは?
樹木を植えこむ際に使用する土の中にあらかじめ肥料を混ぜ込んでおいたり、排水性を良くしたり、肥料持ちを良くしたりするための土壌改良剤のようなものです。有機質・土壌改良材。お庭の樹木や花木の元肥として、そ葉作物の元肥として最適♪有機質なので弱った土壌の老化防止にもGOOD! 土壌の塩基置換容量を大きくし、保肥力を高めてくれます。 リグニン腐植の含有量が多く、一般の堆肥より効果が持続します。 効果的な施肥で、植物を元気に育てたいですよね!
植物別の年間植え込み・肥料を与える時期 etc.
名称 | 時期 | 種別 | |
---|---|---|---|
観葉植物 |
4~10月 |
液体肥料 | |
観葉植物 |
4~6月 |
植え替え | |
シュロチク、観音竹 |
6月 |
植え替え | |
ハーブ |
4~7月 |
植え込み | |
ハーブ |
種まき時期一覧表へ | 種まき | |
野菜 |
4~5月、9~10月
|
植え込み | |
野菜 |
種まき時期一覧表へ | 種まき | |
球根 |
3~4月、9~11月 |
植え込み | |
サボテン、多肉植物 |
3~6月 |
植え替え | |
バラ |
12月~翌2月 |
植え替え | |
バラ |
12月~1月、3月、6~7月 |
施肥 | |
花 |
開花 | ||
挿し木 |
5~10月 |
挿し木 | |
樹木・果樹 |
12~翌1月 |
植え込み | |
樹木・果樹 |
寒肥11~翌2月、4~6月追肥、9~10月追肥 |
施肥 | |
芝 |
4~7月 |
施肥 |