観葉植物 育て方

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着生植物の育て方|観葉植物Dictionary


目次

コウモリラン(ビカクシダ)
プレポディウム ブルースター
リプサリス ピロカルパ
リプサリス ケレウスクラ


コウモリラン(ビカクシダ)の育て方

コウモリラン(ビカクシダ)

基本情報

学名:Platycerium bifurcatum

原産地:熱帯アジア

科名:ウラボシ科

属名:ビカクシダ属

私の難易度?★★★

育てる環境や水やり

:明るい場所を好みますが、夏場などは、半日陰な場所に置いて管理してください。

温度:5℃以上の場所が望ましい

:土の表面が乾いてから、たっぷり与えてください。

特徴や育て方など

コウモリラン(ビカクシダ)

コウモリランは、実葉(垂れ下がり上部の葉)と外套葉(中心部~下部にある葉)に分かれています。実葉は、胞子を作る葉で、切れ込みのある葉をして特徴的です。外套葉に水を貯蓄します。また、葉っぱの表面には白い綿のような毛がうっすらついており、大変、おもしろい植物です。基本的に高温多湿を好みますので、葉水と一緒に水やりをしてあげると良いです。また、明るい場所を好みますが、夏場などは、半日陰な場所に置いて管理してください。大きめの吊り鉢に植え替えたりし、上からぶらさげて飾ったりしてインテリアとして楽しまれてくださいね。植え替え時期は、5〜6月頃で、日照不足になりますと、葉っぱが黄色くなってきます。

コウモリラン(ビカクシダ)

属名の麋角羊歯(ビカクシダ)のビカクの意味は、オスの鹿の角のことを意味しています。たくましい鹿の角に大変、よく似ていることからつけられました。

白い綿状の大きめな葉っぱをしていて、 大きめの鹿の角のような葉っぱ部分が、実葉といい、密着して着生している葉が、 外套葉( がいとうよう)と呼ばれており、水を貯める 貯水組織があります。

コウモリラン(ビカクシダ)

この外套葉(がいとうよう)は、古くなりますと、褐色になりますが、これは、ビカクシダ(コウモリラン)の特性です。基本的には褐色になっても葉が落ちないユニークさも持ち合わせています。褐色になっても許せちゃうおもしろい植物が、ビカクシダ(コウモリラン)なんです。

着生植物

コウモリランと言われていますので、「蘭」の仲間と思ってしまうこともあるかと思いますが、シダの仲間になり、樹木や岩などにくっついて生活をする着生植物になります。コウモリランの原生地では、乾季と雨季があり、乾季は長い間、雨が降らない期間が続き、気温も高くなります。また、雨季は、気温も下がり、雨が多くなります。そのために発達したのが、「外套葉( がいとうよう)=貯水葉」「胞子葉」という部分になります。

コウモリラン(ビカクシダ)

シカのような葉をしている部分が、「胞子葉=繁殖葉」と呼ばれる部分になります。葉の表面は、「シルバーの毛=トリコーム」で覆われています。トリコームは、エアプランツ(チランジア)にもついており、乾燥地帯の樹木や岩などに生育をしている着生植物には、葉の表面を覆う「うぶ毛」がついていることで、少しの水分もきちんと葉に吸着することができるようになっています。また、原生地での非常に強い紫外線から葉を守り、害虫から葉を守り、水分蒸散防止などの役割があります。

コウモリラン(ビカクシダ)

葉の他の役割

葉が広がっているのは、空からふってくる鳥の糞(フン)や虫の死がい、落ち葉などを、細菌により分解をさせた栄養分を吸収することで、過酷な状況の中でも生き残れるようになっています。

肥料

肥料は基本的に与えなくても育ちます。観葉植物用の液肥などを与えたり、緩効性肥料を与えることで、成長を早めることが可能です。

水やり

気温10度以上の季節(室温)には、用土部分が乾燥したら、たっぷり水を与えます。葉がしわしわになってきた場合は、水やりの頻度を増やします。気温が10度以下の場合は、休眠期に入ってきますので、水やりの頻度を少なくしていきます。

花は咲きません。

ふやし方

株分けでふやします。株分けの方法はこちらをご覧ください。

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プレポディウム ブルースター

プレポディウム ブルースター

基本情報

学名:Phlebodium bluestar

和名:ウラボシ

科名:ウラボシ科

属名:フレポディウム属

私の難易度?★★★

育てる環境や水やり

:明るい場所を好みますが、夏場などは、半日陰な場所に置いて管理してください。

温度:0℃以上の場所が望ましい

:高温多湿を好みますが、乾燥にも強めな観葉植物です。土の表面が乾いてから、たっぷり与えてください。

特徴や育て方など

美しい明るめな銀緑色の葉が特徴のシダの仲間で、株が生長してきますと、葉の裏側に胞子嚢(ほうしのう)をつけます。和名が「大王裏星=ダイオウウラボシ」と呼ばれています。名前の由来は、葉の裏側に2列に規則的に胞子嚢(ほうしのう)が並ぶため、そのような名前がつきました。

シダの仲間で、美しい葉色を楽しめるのも魅力のひとつです。冬場、気温などの影響で葉が傷むことがありますが、気温が高くなってくる春には新葉が出てきます。生長してきた際には、株分けでふやします。肥料も基本的には必要がないですが、観葉植物用の液肥などを与えたり、緩効性肥料を与えることで、成長を早めることが可能です。


リプサリス ピロカルパ(フロストシュガー)

リプサリス ピロカルパ

基本情報

学名:Rhipsalis pilocarpa

科名:サボテン科

属名:リプサリス属

私の難易度?★★★

育てる環境や水やり

:明るい場所を好みますが、夏場などは、半日陰な場所に置いて管理してください。

温度:5℃以上の場所が望ましい

:土の表面が乾いてから、たっぷり与えてください。

特徴や育て方など

細い茎をいろんな方向にのばしながら生長していくのが特徴で、樹木や岩などに着生して育つ着生サボテンになります。高温多湿な場所を好み、株が充実してきますと、1〜2月頃に黄色やホワイト色のお花を咲かせ、種もつけます。樹形もユニークでインテリアとしてもオシャレです。

白いやわらない毛で覆われており、髭赤葦とか、朝の霜とかの別名があります。

挿し木でふやします。


リプサリス ケレウスクラ

リプサリス ケレウスクラ

基本情報

学名:Rhipsalis cereuscula

科名:サボテン科

属名:リプサリス属

私の難易度?★★★

育てる環境や水やり

:明るい場所を好みますが、夏場などは、半日陰な場所に置いて管理してください。

温度:5℃以上の場所が望ましい

:土の表面が乾いてから、たっぷり与えてください。

特徴や育て方など

長く出てくる主茎の先から細い枝を出しながら生長していきます。株が充実してきますと茎の先端部分にホワイト色の花を咲かせます。別名「アオヤギ(青柳)」とも呼ばれており、短い枝が密に出てきます。高温多湿を好みます。挿し木で増やせます。


解説

温度・・・越冬するための最低必要な温度

10℃以上の場所を好む=「寒さに弱い植物」であることになります。冬場、注意が必要です!!

5℃〜10℃の場所を好む=「室内であれば、ある程度の場所はOK!?」

0℃以下にならなければ良い=「観葉植物の中でも、寒さに強い植物」の意味でもあります。


難易度・・・★が多いほど、管理が難かしい。

  ★は、5個が最高


光・置き場所・・・飾る場所の参考に

明るい場所を好む植物: 窓際の明るい場所でレースのカーテンごし(直射日光を好みます。)

半日陰でも良い植物: 日中、電灯をつけないでも新聞が読めるくらいの明るさ

日陰でも強い植物: 直射日光は嫌ったりしますが、明るいにこしたことはありません。暗めの場所でもOKです。