観葉植物 育て方

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水やりの方法

水やり

水やりと鉢土の湿り具合について

1)同じコップに一杯の水でも、運動をして汗をかいた後に飲む水なら、とっても美味しく感じますよね!だけど、寒さの中でジッとしている時、「はい、飲んで!」って冷たい水を出されたら、触れたくもない感じになります。植物も、人間と同じ。与えられる水の量や、場面によっては、うれしい時もあれば、苦しい時もあるんです。これをしっかり見極めて、植物が欲しいと思ってるときに、必要で、十分な量の水を与えてあげましょう。

なぜ水が必要なの?

植物は、光と空気と水で自分の体を維持していく栄養を作ります。また、土中の水に解けているさまざまな養分を吸い上げるのにも、水は必要です。何よりも、植物の体の70~80%は水です。水がなければ、植物は生きていけないんです。

水やり

乾き具合の判定

身近にある土をてのひらにのせて、スプーンで水を加えてみてください。土の色が変わります。サラサラと乾いた土なら、変化は明瞭。十分に湿った土の場合は、ベトベトドロドロになります。こうした変化を、植物を植えてある土の表面で判定しましょう。乾けばパサパサした感じに、湿れば土の色が濃く見えるのが一般的ですが、土の種類や性質によって、土の乾燥具合や、湿って色濃くなる様子が異なります。これはご自分の観葉植物や鉢植えの土の具合を見ながら、経験の中で覚えていく感じになります。基本的には、鉢土の表面が乾燥したら、鉢底から水が出てくるくらいまでたっぷり与えます。

乾燥しているのに気づかずにいると…

植物の葉には、体の中の水分を無駄に蒸発させないように調節できる小さな口が開いています。たっぷりと水分がある時は、蒸発することで根の方から栄養を含んだ水を呼び寄せられるように、口を開いて蒸発を助けています。一方、乾燥して体内の水分が減って、これ以上蒸発しては困る…そんな時には、口を閉じてしまいます。こうなってしまうと、外から見た状態は元気がなく、うなだれるように、しおれてきます。こうなってしまったら、すぐに給水してあげないといけません!!

ジョウロ

どのくらい与えればいいの?

植物が水を欲しいと言ったとき。…なんですが、もちろん植物は喋りません。人間が喉が渇いた時と同じ症状、つまり、植物体の水分が減りはじめ、水を欲しがる時期を見極めて、必要で十分な量を与えるのがベスト!土の乾き具合を見極めて水やりをするのが良いです。

結論から言えば、鉢底から水があふれでるほどタップリと。植木鉢の底には、排水用の穴が開いています。鉢の上から与えた水が、乾いた土を十分濡らして、これ以上は土の中に蓄えられなくなって余った水は、この穴からあふれ出します。これで、たっぷり与えたことになります。

たとえば、コップ2杯程度の水をあげた場合で、鉢の上部分 4分の1が、 その水で湿ったとしまして、鉢の土の下部分、残り4分の3は、水で湿らなかった 場合は、鉢の土の下部分、残り4分の3の部分にあります根はずっと、水を吸収で きなくなってしまいます。その根の部分と連動している葉の部分は、水を吸収できずに、葉を落とし始めます。

ですので、水やりに関しまして、1番、わかりやすいのは、 化粧石がある場合は、化粧石の下にある土の表面を手で触って いただきまして、湿っているようでしたら、水やりの必要はございません。パサパサして乾燥しているようでしたら、鉢底から水が少し出て くるくらいまで、たっぷり水を与えてください。水やり時に十分、鉢中の全体に水が湿るようにしてあげた方が良いです。水やりが少ない場合には、鉢の上部分しか水が湿っていない可能性がありますので、水やり時には、鉢底から少し水が出てくるくらいまで与えるのが良いかと思います。

ジョウロ

乾き切ってしまったら、どうしたらいいの?

長い間給水せずにおくと、鉢土の芯底近くまで乾き切ってしまうことがあります。植物自身も萎えて、息も絶え絶えといった感じですが、こういう場合に給水すると、鉢土の中に水が浸透する暇もなく、土のひび割れた間を通って、鉢底から流れ出てしまうことがあります。こんな状態になってしまっては、植物が可愛そうですが・・・。

もし、そうなってしまったら、鉢ごと、できれば鉢全体がかぶる程度の大きなバケツに水を張って、その中に浸してあげましょう。鉢の大きさにもよりますが、一時間たらずでタップリと水を含んでくれるので、水からあげ、今度は、鉢底から溢れ出る水を完全に切って、濡れた体も乾かしてあげてから、元の場所においてあげてくださいね。

次の給水時はいつにする?

鉢土の中にタップリと水を含んで、次はどのくらい時が経つと乾いてくるんでしょう?植物の吸収度合いと外気への水分の蒸発により異なってきますので、植物の生長度合いや、配置されている場所の明るさ、温度、湿度にはじまり、季節、鉢土の量や根の状態などにより変わり、千差万別です。その結果、どうすればいいのかと言うと、いつもその植物を見てあげて、前回、給水した時と同じように鉢土が乾いてきた時が、ふたたび給水してあげるタイミングになります。そして、前回同様、鉢底から水があふれるくらいまで、たっぷりと与えてください。

水やり

給水量に変化が出てきた?

元気に育っていると、根も太り、根の量も増えてきます。狭く限られた鉢の中では他に行き場がないので、鉢底の穴から根が出てきたり、土の表面が盛り上がってきたりしてきます。そこで、まず与えられる水の量が減ります。根が十分に張っているので、水が入る余地が少なく、なかなか水がしみこみません。これは植え替えをしてあげる時期がきた!ということになります。

あるいは、鉢土が湿っているのに、葉が萎える気配がある時は、葉は水が欲しくても、根が水を吸い上げられない状態といえます。もしくは、水やりが多すぎて、根が部分的に腐っているかもしれません。そんなときは、植替えしたり、枝葉を切り縮めて対応しましょう。

植え替えの方法はこちら