北海道など寒冷地での多肉植物の育て方|締まった株に育てるコツ
多肉の育て方教えて下さい
北海道で今年思い切って無加温の室内で育てています。
凍って枯れたのは1種だけで結構丈夫なのかな…成長が止まったように間延もしてなく嬉しいです。
しかし秋の紅葉は降雪が早かったのでほんのり程度でした。
冬は日照が少なく雪が多い地域なので、これから春まで気長にいくつもりです。
紅葉はいいとして、締まった株にできません。
水を切るだけでなく日照や風も必要ですか?週に1〜2日くらいの2〜3時間では無理でしょうか?
乾かし気味だと下の葉が枯れてきて取れてしまい見た目小さくなっていくのが悲しいです。
地域性の高い質問で恐縮ですが、北海道とか日本海側の積雪地域の方とか…上手にキレイに育てる方法を教えてくださいませ。
Re: 多肉の育て方教えて下さい
北海道(オホーツク海沿岸の冬積雪少なく寒さ厳しい地域)在住で、以前多肉植物に凝っていろいろ栽培していました。その時の経験から感じたことを…
わざわざ無加温の部屋での越冬はどのような理由からでしょうか。北海道だと居間が充分に暖かく日中だと夏並みの室温になります。なので冬は室内が寒い本州での栽培法とは異なり、年中居間など暖かい部屋で水を控えたりせず(水を控えるのは耐寒性を上げるためで北海道なら必要なし)休眠もさせずに通常の水やりや管理で良く、もし湿度が低すぎるなら乾燥してしまうので適度加湿する程度です。
多肉植物と一言で言っても科がいろいろと異なり皆が同じ性質というわけではありません。マンネングサやセンペルビウムなどは雪の下で生き残れるので屋外栽培のみ向きですが、基本的には熱帯原産の物がほとんどです。自生地の寒さは北海道の冬ほど低くなりませんので、冬の昼間どんなに屋外が暖かく感じても植物には「確実に寒すぎる」ので、冬は決して外に出してはいけません。急に感じる温度差というのが良くなくて、その時は見た目無事でもダメージを受け、それがきっかけで後に徐々に弱ってきます。もし耐寒性のある植物であっても温度の急激な変化は弱らせる原因となりますから、異なる温度や環境に慣らすには数日おきに置き場所を徐々に変えつつ10日間以上かけて移動させます。
熱帯の多肉植物の場合、紅葉しているのではなく強い日光による「葉焼け」か「一時的に色づいている」「肥料不足による葉の変色」「本来の品種の色」などが考えられ、元々四季の無い国原産なので秋に紅葉する性質はありません。秋以外の時期でも色が変化する条件が揃えば色づきますし(真夏が多い)、水不足・根痛みで葉の色が変わる事もあります。秋に紅葉する植物とは違います。
北海道の冬の室内は無加温の部屋でも乾燥しがちなので、保水性の乏しい性質の多肉植物用の土だとどうしても水不足に陥りやすいです。湿度も計れる温度計を植物のある高さに設置して確認の上改善してください。
冬は温度に関係なく日照時間の短さから休眠するものもあり春まで待てばまた育ちだしますが、そういう性質が無いなら北海道の場合は暖房を炊いていれば「冬の室内は真夏の環境に近くなる」ので(真冬の室内でハイビスカスが咲きます)、土の乾き具合に注意すれば年中同じ管理で大丈夫です。
置き場所があれば、多肉類は来年の冬わざわざ無加温の部屋に置くことなく通常栽培した方が良いですよ。今無加温の部屋に置いている物は急に暖房のある部屋に置くと急激な変化に耐えられなく弱りやすいので春の八重桜の咲くころまでは今の部屋で栽培しておくのが良いです。
個人的には北海道の室内向きと感じるのがハオルチア。夜は居間の暖房を切ってしまう寒い家なら水分を控えて萎れ気味にすると休眠に入り、耐寒性が強くなるので常時零度近い置き場所でも越冬できます。春になり普通の水やりを再開すれば(徐々にほんの少しづつ水を与えていくと一か月ぐらいで葉がプリプリのパツパツに戻る)一月程度で復活しますが、そういう種類でさえも越冬中は一部の系統・品種が弱って枯れてしまうものも。丈夫な普及種ほど性質は強く生き残り、珍しい物や入手しにくいものほど弱く枯れ易い様に感じます。
多肉植物の多くは日照の強さが第一条件です。当たる光が足りないと徒長し茎が長くなって葉も細くなります(この為に締まらないのであって水を控えると締まるわけではありません)。ハオルチアの軟葉系などだと「多少」日照が少なくても耐えられて葉を明るい緑色で瑞々しく綺麗に仕立てられる品種も多くありますが、特にエケベリアは難しいかと。我が家の室内置き場所は南向きで人の感覚だと充分に日が入り明るくても、多肉には少し光量が足りずハオルチアの緑色の品種は大丈夫なのに葉が焦げ茶色になる品種がどうやっても色づかず徒長するので手放しました。
多肉植物は日本でなら日光が強ければ強いほど締まって育ちます。北国の冬の日照は日が低くて日照時間も短いので、エケベリアなど緑色以外の色が多い多肉は北国ではあまり向かないと感じます。どうしても栽培したい物や葉に色が着く品種を綺麗に保つには、温室の様な朝から夕方まで真上からも日が当たる環境に置くか、育成ライトで上から照らして足りない条件を補ってあげるのが良いと思います。
葉の枯れあがりの原因としては、葉一枚の寿命の他は成長のし過ぎ、徒長の影響の他、根詰まりや土の中の養分やミネラル不足が考えられます。土に有機物が少ないので他の植物ほど肥料は必要無く感じますが、本当は適切な土の養分が必要なので、多肉植物専用の肥料を選んで使った方がミネラルなどが必要量補え一般植物用の肥料を使うよりも元気に育ちます。
北海道での室内での多肉植物の栽培は、本州と同じ方法だと順調に育ちにくいです。暖房の充分な部屋に置けるなら年中同じ水やりや手入れでの栽培の方が順調に育つものは多いです。ただし室内での日照条件がどうしても足りなくなりがちなので、綺麗に育てられるもの・育てられないものと種類により不向きなものがどうしても出てきてしまいます。
あと、多肉植物は科や種により管理方法が違いますのですべてに同じ頻度の水やりや手入れをしていると、いずれ元気になるものと弱って枯れる物に分かれてしまいます。できる限り種類ごとに合った手入れ法を調べ、生育サイクルや性質を把握して(大雑把でも夏型・冬型・春秋型に分かれそれぞれ手入れ方が変わります)それぞれにあった水やりや手入れをしてあげる様に心がけてあげて下さい。
Re: 多肉の育て方教えて下さい
ばんざいうさぎさま
いつもありがとうございます。お詳しいですね!
無加温の室内にしてるのは置き場所が無いためです。去年北東の加温の部屋で延びまくったので、今回は無加温でも南向きの部屋なので大丈夫かなーと。
ただやはり長い時間日照が続かない&降雪で落ち着かなくもうやめました。
紅葉の件、大変参考になりました。諦めるしかなさそうです。「ほんのり」で我慢することにいたします。
枯れあがりは教えて頂いたことを考えると肥料不足のように思いました。特に専用土を使用してる多肉には1年間肥料あげてませんでした。
ハオも含め我が家のは丈夫なタイプの品種ばかりなので、あとは気温だけ気をつけていくことにいたします。
最近お天気良かったためか、少しですが締まってきたのがありました。
今回も丁寧に詳しく教えてくださって本当にどうもありがとうございました。
ひとこと解説
多肉植物の多くは熱帯原産で、日本のような四季の変化による「紅葉」の性質は本来持っていません。秋以外でも見られる葉の色づきは、強い日差しによる葉焼けや、水不足・肥料不足、品種本来の色などが理由であることが多いです。また、株を「締まった」姿に育てるための一番のポイントは、水を控えることではなく十分な日照です。日照不足だと茎が間延びして葉も細くなる「徒長」が起こります。北海道など積雪地域で室内管理する場合は、急激な温度変化を避け、暖かい部屋で年間を通じて安定した管理をする方が、無加温の部屋で休眠させるより多くの熱帯性多肉には向いていると言われています。種類によって夏型・冬型・春秋型など生育サイクルが異なるため、それぞれに合った手入れ方法を調べることも大切です。
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