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フジ(藤)の剪定は 投稿者:眞子 投稿日:2005/05/29(Sun) 10:44

4月に教えていただきました通りに、盆栽作りの藤をそろそろ剪定しようと思っております。
長い蔓が5本でて他は余り伸びずに先が枯れたようにしぼんでしまっております。
3本ほど残し枝を切るつもりですが、どのあたりで切れば宜しいのでしょうか。お教え下さい。又、昨年植え替えていませんので、今年は植え替えるつもりです。時期と注意する事も教えてください。
肥料は花後骨粉をあげました。


Re: フジ(藤)の剪定は 投稿者:10pura 投稿日:2005/05/30(Mon) 13:48

先ず肥料ですが、6月にもう一度あげたら、次は秋までありません。
遅効性のもの(完熟油粕、3要素等分の化成肥料など、勿論骨粉もOKです)
でしたら何でも大丈夫です。

剪定ですが、とりあえず今回は残すつるはそのままに、不要な蔓と、短い枝は
付け根から落としてしまって下さい。
これは、蔓になる枝は”強い”ので、途中で切ってもまた残した最先端の芽が
蔓になる可能性が高いからです。慣れてくると短枝(翌春花芽をつけそうな枝)にも
花が付くことなど、色々お分かりになられることも多いのですが、木にも個性が
ありますので一概に申し上げることは難しいです。
今年は花の付くメカニズムを学んで戴き、ご経験を重ねれば、徐々に将来の
枝の残し方がお分かり戴けるように、また花を付ける枝をご自身で作れるように
なりますから、木そのものをお好みの樹形に整えることが出来る筈です。

3本残されるのであれば、出来るだけ違う方向の3本を選び、蔓の途中は勿論、
何より付け根の葉にたっぷり日光が当たるようにしてあげて下さい。
あとは来月施肥したら、晩秋まで水遣りだけです。
ベランダですと一定の方向からしか日が差さなくなりますがあまり神経質にならず、
主幹に近い部分の葉がぎゅうぎゅうに重なり合わない程度になっていれば大丈夫です。

植え替えですが、ご相談を戴いた4月始めは芽が動いていなかったとありましたので
まだ何とかなったのですが、今の時期は遅すぎるように思います・・・。
自分の鉢でしたら挑戦してみなくも無いのですが、見ていないので植え替えは
しないほうが良いとしか申し上げられません。
前にお書きしましたように、藤は落葉樹なので植え替えの適期は葉が落ちている
真冬(12月〜2月)になります。
この時期は根の活動も少なく、植え替えによる傷みが最小限に抑えられ、
且つ春には新しい用土で元気一杯成長を始められることになります。
とても丈夫な木ですから大丈夫だとは思う反面、万が一のことを考えますと、
今の植え替えはお薦め致しかねます。
唯、植え替えをせずに根詰まり状態におかれますと木は早く子孫を残さねばと思い
花を付けやすくなる可能性もあります(逆に、鉢植えを地植えにすると思いっきり
成長出来るので若返ってしまい花をつけなくなります)。
尚、植え替えの際には太い根を絶対切らないように(細かい根がボロボロ落ちますがが
それは放っておいて構いません)、また必ず全体部分の土を表面から三分の一ほど
落として植えなおしてあげてください。それと藤は浅植えが基本です(幹の付け根の根が
少し沈む程度です、潅水していると根が露わになることが多いですが、そのままでも、
表面に土を足しても構いません)。
余談ですが、確か盆栽の世界では、幹元の根をわざと露出させて日に当てることで
根を太く作る手法があった筈です - 貫禄を出す目的だったような。

昨年も植え替えていらっしゃらないので根が鉢一杯回り、夏期の水不足が心配です。
今年は落葉するまでエアレーションと云う方法でしのぐのが宜しいと思います。
盆栽ですので、料理用の竹串などで土の部分を数箇所、根を傷つけないように
ゆっくり底まで刺して水の浸透する道を作ってあげることです。
土も固くなり、また盆栽仕立ての多くは山形に植えつけられていますので、さっと水遣り
した程度では表面をこぼれ落ちて鉢全体に水が回りに難いのでは無いでしょうか。
ゆっくり、数回に分けてお水をあげ、鉢底穴から完全に水が抜けるのを確認して
あげて下さい。
尚、暑い時期は日に2度、お水をあげることが多いです。
朝は水分補給ですが、夕方は葉水と言って葉を軽くぬらし、涼しくして
あげるものです(夜間に鉢内の水分量が多いと、つるが伸びやすくなります)。

確か、芽の色が悪く、育つことをご心配されていたように記憶しております。
蔓が5本も伸びるほど元気で良かったですね!


Re^2: フジ(藤)の剪定は 投稿者:眞子 投稿日:2005/05/30(Mon) 21:07

早速にありがとうございました。
再度、不要な蔓と短い枝の切り落としについてお教え下さい。

昨年切った旧い枝に今年は新しく若い枝が出来ております。新しい枝を残さず付け根から切ってしまって良いのでしょうか?

又、以前からの旧くて短い枝から葉ばかりがだんごの様に出ているところがありますが、切り落とし方によっては来年枝が出る可能性はあるのでしょうか? 樹形から枝が欲しいなと思うものですから


Re^3: フジ(藤)の剪定は 投稿者:10pura 投稿日:2005/05/31(Tue) 01:32

> 昨年切った旧い枝に今年は新しく若い枝が出来ております。新しい枝を残さず付け根から切ってしまって良いのでしょうか?

”新しく若い枝”が出来た”旧い枝”は、その先端に今年伸び始めた蔓はありますか?
またこの”新しく若い枝”は、旧い枝にあった芽が伸びた長さ数センチの
ものでしょうか?
以上の二点を満たしているなら、その”新しく若い枝(=蔓になっていない)”は
短枝と呼ばれる枝です。
例外もありますが、その短枝に付いている”葉の付け根の芽”は、管理を
間違えなければ7月以降は花芽になりますから、切らずにおく価値があります。
但し、短枝の花は太い蔓の基部に出来た花芽よりも小さいことが多いです。
また、短枝の出来た、旧い枝の先で今年新しく伸びている蔓も絶対切っては駄目です。
この蔓を切ると今後短枝の芽が中途半端な蔓になることが多く、枝の充実不足で
花芽がつかなくなります。盆栽と云う限られたスペースの中で、この短枝に
花が必要か否か、考えてあげて下さい。

> 又、以前からの旧くて短い枝から葉ばかりがだんごの様に出ているところがありますが、切り落とし方によっては来年枝が出る可能性はあるのでしょうか? 樹形から枝が欲しいなと思うものですから。

これは難しいご質問なのですが・・・、勿論葉が出ている以上、付け根の芽が
将来の蔓(枝)として成長する可能性は十分あります。
しかし、藤の場合このような短枝は花芽をつける邪魔になっていることが多く、
一般論は”付け根から切り落とす”です。

自然の難しいところは、理想の形に近づけるべく木に手を入れるわけですが、
必ずしも思うようにはならない点だと思います。
多くの盆栽は描いた一つの樹形を求めて、幹を太らせ、枝が細かく出るように
手入れをしますが、藤は少々異なります。
この木は非常に生育旺盛で毎年のように太い、力強い枝を出し、花を咲かせます。
他の盆栽が一つの形を基に成長するのに対し、藤は毎年違う樹形で花を咲かせて
くれると云うようにお考え戴くのが良いと思います。
先月と同じことを書いているかも知れませんが(他にもお二人ほどいらしたので
どなたに何をかいたのか・・・重複したらスミマセン)、藤は生育旺盛過ぎて、
あちらこちらから立派な蔓(=枝)を伸ばすため、そのままにしておくと力が分散
(=葉が茂り過ぎて十分光合成が出来ない)して花が咲かなくなることが多いです。
人為的に枝数を減らし、残した枝に力を集中させることで毎年花をつけるように
するのが藤栽培の特徴です。
この時期に折角春から茂り始めた葉や枝を、剪定で半分以下に減らすのは
他でもない、来年花を咲かせるためなのです。
手を入れない自然界では隔年開花が普通で、これは枝の他にも、花が咲くと
タネを結ばせて木が消耗する等の理由があげられます(植木の場合は花が散った後に
出来た種の出来るサヤは切り捨てるのが普通です)。

もぅお分かりかと思いますが、問題の枝を残すことで今後その枝が伸びて将来
眞子様のお考えの樹形に近づくかも知れませんが、その樹形が花を咲かせる
ものとは限らないのです。
また、今年の樹形は必ずしも来年の樹形の基にならないとお考え下さい。
毎年枝の方向が変わるほどに、強い枝を繰り返し作るのが藤なのです。
葉を楽しむ木ではありませんので、特に鉢植えでは花が付かなければ育てる価値は
半分以下と申し上げても過言では無いと思います。
先ほども書きましたが、お持ちの株を何年か育てて花を付けるコツがお分かりになると、
また短枝の使い方も工夫出来るようになると思います。
今年3つの蔓だけでもきちんと育ててあげられれば、来春は各枝に3つづつ
花を咲かせたとして合計9つの花房が伸びることになります。
藤の花はボリュームがありますからこれだけでも相当見応えがある筈で、
お花が7分咲きの頃にお部屋で鑑賞されれば、家中が藤の素晴らしい芳香で
満ちるでしょう(あぁ、夢と期待ばかりが膨らむのが怖い!)

『育てていれば一度や二度は理想の樹形で花を咲かせてくれるであろう』と
割り切って戴くと、木も花を咲かせることに集中出来るはずです。
蔓の多くは枝先端の、上を向いた芽から発生して上向きに伸びますが、
伸びるほどに重さが出て基の部分は水平近くに戻ります(この応用で上下左右
任意の芽で蔓を作ることも出来ます)。1mほど伸びたところで、蔓が特定の向きに
なるように手摺や支柱に絡ませることで、枝の向きを作ることも出来ますから、
樹形作りは今後工夫なさってみて下さい。

ここまで書きましたので、最後に立ち木仕立ての藤の作り方の基本も書いて
おきますね。
木は太い順に主幹(幹)、主枝、副主枝と呼ばれます。
コンパクトな庭植えで主枝は3本程度、副主枝は2本程度に留めるように作ります。
苗から育てた場合、先ず最初の一本が主幹になり、翌年そこから3本の主枝を作り、
また翌年その主枝から各2本の副主枝を作ります。この間、あちらこちらから
芽が伸びて来ますが、主枝、副主枝以外は全て付け根から切り落としていきます
(勿論ヤゴ、ヒコバエもです)。
花を付けるのは副主枝なので、花後の蔓の出方によって、前の副主枝は付け根から
切ったり、切らなかったり様々です。
木が大きくなれば相応に枝が広がり、隣接する枝との間にスペースが広く取れますから
副主枝から更に枝を作ることも可能です。
盆栽は葉もそれなりに小ぶりのはずですが、何本も副主枝を発生させて、その全ての
葉に日光を当てることは空間的に難しいはずです。
今年は『たったこれだけ?』と思われる本数の枝で先ず花を咲かせてあげて下さい。
2年前に開花株をご覧になった時と異なり、ご自身で咲かせると1房の大きさに
驚かれることと思います。
その上で花後に出来る短枝に花を付けるのが良いか否かもご判断されると
良いと思います。

最後に、先ほども書きましたが来年開花しましたら、花が終わった房は基から
伸びた葉を2〜3枚残して後は切り落とし、種の鞘を成長させないようにしないと
株が消耗して翌春花がつきにくくなります。
残した葉のある部分は短い枝で、且つ枝の先端になりますから、それらの
いずれかが蔓に、そして将来の枝に成長する仕組みです。


Re^4: フジ(藤)の剪定は 投稿者:眞子 投稿日:2005/06/01(Wed) 21:25

ありがとうございました。

教えていただいた事をあれやこれやと考えながら、少し枝を整理してみました。失敗を考えずもう少し切り落としてみます。

今年一房しか咲かなかった花が、今年の剪定で来年どのように咲くのか結果を楽しみにしながら、来年その失敗を繰り返さないようにいたします。


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