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ムスカリの先祖返り?について

先祖返りしてアルメニになってしまったのか気になって

投稿者 ひろみさん 投稿日時: 2014-4-11 19:22の過去のガーデニング質問掲示板 画像投稿可能タイプのお困りの際にお役に立てる情報かと思う記事がきちんと見れない状態でしたため、こちらのブログの方へそのままの状態で移設させていただきました。

いつもお世話様です。先日、数年前にマウントフットやバレリーフィネスの種を蒔いた所から、どう見てもアルメニアカムだよね?(ーー;)という花が咲きました。そのプランターには絶対にアルメニアカムの種は蒔きませんし、種が遠くから飛んで来たという事も考えにくい場所なのです。

全部アルメニが咲いたわけではなく、いくつかはマウントフットも咲きましたが、やはり何処かから飛んで来たのか、マウントフットやバレリーフィネスの種が先祖返りしてアルメニになってしまったのか気になっています。どなたかおわかりになりましたら教えて下さいマセ。

投稿者 ばんざいうさぎさん 投稿日時: 2014-4-13 18:54

球根の園芸品種は「性質の固定化」がされていない物が多いです。それは栄養増殖の方が手軽に遺伝子的に100%同じ物が得られるから。性質の固定化は普通の根を持つ植物だと早くて10年くらいで出来、以降は種子から育てても滅多に違う花が咲く事は無いのですが、球根性の植物の園芸品種の場合だと種子から球根が育ち花が咲くのを待つ分余計にかかり(種類により5~10年くらい)おそらく早い物でも20年はかかる事でしょう・・・。

性質の固定化がされていないか、もしくは不十分だとたとえ自家受粉の種子からとれた物でも個体差が激しい物が出てきます・・・。先祖がえりの様な、原種にそっくりな物も出てきます。おそらく原因は遺伝です。「メンデルの法則」学校で習いましたよね。

なので、アルメニアカムに一見似ているものもアルメニアカムではなく 「アルメニアカムそっくりな雑種」です。アルメニアカムには元々無いはずの、交配により他の種類から受け継いだ特徴を隠し持っているでしょうから。人間で言えば「あの子両親には似てないけど、おじいちゃんの子供の頃にそっくり」みたいなものです。

原種であれば種子から育てて殖やしても良いのですが、園芸品種(特に異種との掛け合わせ由来)は完全な固定化がされていない限り、種子で育てたもの(実生)だと親と同じ品種名は名乗れないのです。なのでマウントフットの方に似ていても「マウントフット似の雑種」となります・・・。

球根性の植物の園芸品種の「一般的な殖やし方は基本分球」です。ムスカリやチューリップだとこの方法だけで、ユリの様な球根だと燐片挿し、ヒヤシンスやアマリリスだと切り分けて挿し、付け根から芽を出させ殖やせます。商業的にはほとんどがメリクロンでクローン個体を作って殖やします。これらの方法であれば元の球根と遺伝子的には100%同じものが得られます。

今お持ちの物はすでにどちらも雑種なので、もし購入した球根から分球で殖えた物があれば明確に区別出来るように管理し、アルメニアカム似の物が生えたら処分しながら「ご自分だけで楽しみ余所には流出させないで」下さいね。もしお譲りしたりと流出させてしまうと、「正規な品種では無い、質の悪い物が広まってしまう」原因になってしまいます・・・。

種子から殖えたものだと丈夫に育つ保証がなく段々貧弱になってしまったり、弱い性質が強く出てくる事もあります。これから殖やす時には必ず購入した球根から分球させて採れた球根だけを植えて下さいね。

投稿者 ひろみさん 投稿日時: 2014-4-14 8:00

ご教授ありがとうございますっ<(__)> そ・・・そうなんですね・・・なる程、確かに言われてみれば・・・。一年草などと同じような感覚で軽~く楽しんでましたけど、やっぱりムスカリに関しては種をつけないように早めに花ガラを摘んだ方が良さそうだと納得致しました。ありがとうございました! と、いうか、いつもありがとうございます♪